気まぐれWalker1.5

2006年よりYahoo!ブログを続けてきました。2019年でブログ終了ということで、引っ越してまいりました。宜しくお願いします。

「ブレードランナー」(1982年)

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フィリップ・K・ディックのSF小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を原作としてリドリー・スコットが映画化。近未来を舞台にしたSFサスペンスで、その卓越した近未来描写により、多くのファンを持つ。後発のSF作品にも大きな影響を与え、いわゆる「サイバーパンク」の代表作の一つと見なされるようになった。シド・ミードの美術デザイン、ダグラス・トランブルVFXヴァンゲリスシンセサイザーを効果的に使用した音楽も独自の世界観の確立に貢献した。

 

植民惑星から4体の人造人間(=レプリカント)が脱走した。彼らの捕獲を依頼された“ブレードランナー”(=レプリカント専任捜査官)デッカードは、地球に潜入したレプリカントたちを追うが……。原作『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』のもつ現実と夢の混交はもちろん、シチュエーションからくるアクション性よりも、主演のハリソン・フォードを喰う存在感を見せつけた、ルドガー・ハウアー扮するレプリカントの最後の独白が更に強い印象を残す。映画史に残る傑作。

 

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2017年に公開された「ブレードランナー 2049」のレビューを書く前に、伝説的な前作「ブレードランナー」の記事をアップします。ハリソン・フォードはこの頃絶好調! 「スター・ウォーズ」ではハン・ソロ、「レイダース」ではジョーンズ博士、「パトリオット・ゲーム」ではジャック・ライアン、「逃亡者」ではキンブル医師…いったいどんだけ当たり役があるんだろう!? それに、敵(レプリカント)役の3人(R.ハウアー、D.ハンナ、S.ヤング)も、注目されるきっかけとなった。

 

リドリー・スコットの演出で、印象的なのは日本の街並みを巧みに映像に取り入れている点。リドリー・スコットが来日した際に訪れた新宿歌舞伎町の様子をヒントにしたとされている。さらに、都市の外観は香港をモチーフにしているといわれ、その日本×香港のミックスが、得も言われぬエキゾチックな感覚を生み出している。スコットはこの4年後、「ブラック・レイン」でも日本を舞台に映画を作ってるからね…。親日家なんでしょう。日本人には嬉しいことです!

 

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ブレードランナー」(1982年)
監督 リドリー・スコット
製作 マイケル・ディーリーハンプトン・ファンチャー、ブライアン・ケリー
原作 フィリップ・K・ディック 『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?
脚本 ハンプトン・ファンチャー、デヴィッド・ウェッブ・ピープルズ
撮影 ジョーダン・クローネンウェス
特撮 ダグラス・トランブルリチャード・ユリシックデヴィッド・ドライヤー
編集 テリー・ローリングス
音楽 ヴァンゲリス
出演 ハリソン・フォード    (リック・デッカード
   ルドガー・ハウアー    (ロイ・バッティ)
   ショーン・ヤング     (レイチェル)
   ダリル・ハンナ      (プリス・ストラットン)
   ジョアンナ・キャシディ  (ゾーラ・サロメ
   ブライオン・ジェームズ  (リオン・コワルスキー)
   ウィリアム・サンダーソン (J・F・セバスチャン)
   ジョー・ターケル     (エルドン・タイレル
   ジェームズ・ホン     (ハンニバル・チュウ)
   エドワード・J・オルモス (ガフ)
   M・エメット・ウォルシュ (ハリー・ブライアント)

 

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