気まぐれWalker1.5

2006年よりYahoo!ブログを続けてきました。2019年でブログ終了ということで、引っ越してまいりました。宜しくお願いします。

「祈りの幕が下りる時」(2017年)

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日本橋署に異動してきた新参者の刑事・加賀恭一郎の活躍
を描く東野圭吾原作阿部寛主演の“新参者”シリーズの劇
場版第2弾にして“新参者”シリーズとして完結編となる
ミステリー・ドラマ。同じ頃に発生した2つの殺人事件の
捜査に乗り出した主人公・加賀恭一郎が事件の真相に迫る
中で自らの過去とも向き合ていくさまを描く共演は溝
端淳平、中麗奈、山崎努 に加え、松嶋菜々子伊藤蘭
キムラ緑子、烏丸せつこ小日向文世。監督は 福澤克雄
 
ある日、東京都葛飾区小菅のアパートで女性の絞殺死体が
発見される。被害者は滋賀県在住の押谷道子で、現場アパ
ートの住人・越川睦夫は行方不明となっていた。松宮脩平
警視庁捜査一課の刑事たちが捜査を進める中、捜査線上
に 舞台演出家の浅居博美が 浮上する。そんな折…越川の部
屋から、日本橋を囲む 12の橋の名が書き込まれたカレンダ
ーが発見されると、それを知った加賀恭一郎は激しく動揺す
る。同じメモが、かつて加賀と父を捨てて蒸発した母・百合
子の遺品の中にもあったのだった…。
 
 
テレビの連続ドラマ、スペシャルドラマ…そして 映画と、
5回映像化されている 東野圭吾さんの加賀恭一郎の“新参
者”シリーズ。ついに 今回で完結編となります。これまで
は恭一郎と父親・隆正との関係が物語の横糸となっていま
したが、ついに本作では、恭一郎の母親で隆正の分かれた
妻・田島百合子が登場します 何故 隆正と別れたのか
どうして恭一郎を置いて家を出たのか 2つの殺人事件
を契機に 恭一郎と隆正、百合子の親子、夫婦、家族関係
が全て明らかになっていきます。
 
人気作家である東野圭吾さんの作品では 湯川学の“ガリ
オ”シリーズもありますが、個人的には こちらの方が好き
すね。下町の人情味溢れる、まさに“大岡裁き”の恭一郎
すべて理詰めで推理するガリレオでは、人間味が違いま
す。2つの家族を巡る壮大なドラマが描かれるこの作品で、
唯一気になったのは、松本清張の『砂の器』にちょっと似
ている点ですが、日本の推理小説史上稀代の名作へのオマ
ージュ。それだけ 原作者も相当力が入った ということで
しょう。今後 阿部寛の加賀恭一郎役が見られないのは 残
念ですね
 
 
監督 福澤克雄
製作 伊與田英徳、藤井和史、川嶋龍太郎、露崎裕之
脚本 李 正美
撮影 須田昌弘
編集 朝原正志
音楽 JUJU 『東京』
出演 阿部 寛 (加賀恭一郎)
   松嶋菜々子(浅居博美)
   溝端淳平 (松宮脩平)
   田中麗奈 (金森登紀子)
   キムラ緑子(浅居厚子)
   烏丸せつこ(宮本康代)
   及川光博 (苗村誠三)
   飯豊まりえ(浅居博美:20歳)
   小日向文世(浅居忠雄)
   伊藤 蘭  (田島百合子)
   山崎 努 (加賀隆正)
 
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